今週も引き続きドン小西の5年振りの上海の話だよ
そもそも今回の上海行きの目的は中国大手WEB会社のインターネット番組の出演と『芸術とラグジュアリー』というテーマでのファッション討論会に出席する為だったんだよ
しかし、滞在中のスケジュールがタイトなので、この年ではかなりこたえた
朝から夜まで取材だ!出演だ!って大忙し
[WEB番組出演の様子。スタジオのセットもバブルだよ。大昔の「フィーリングカップル5対5」のセットにも似ているよな。写真左はMCのミスユニバース中国代表のLUOさん。]
しかも言葉の壁にはどうすることもできず、戸惑うことばかり・・・
しかしだ
今回生まれて初めての貴重な体験をしちゃったもんね
それは同時通訳だよ
そりゃ通訳はコンピューターじゃなく人間がやるんだが、初めての経験だったけど、あれはすごいね
通訳者の力量にもよるんだろうけど、もう言葉の隔たりなんて関係ない。
テレビ出演だろうが、討論会であろうが、耳にヘッドホンしてただ日本語だけをしゃべっていればいいわけなんだからさあ
そりゃ、便利なんでもんじゃない
お蔭で難しいコミュニケーションもスムーズな事
しかし、その分会話の内容も薄くなり、具体的になればなる程、中国人と僕との経験値の問題なんだろうが、考え方に大きな食い違いがでてきちゃってね
まず、僕たちと絶対次元が違うなと思ったのは、経済にかかわる官僚やお偉いさんは、ヨーロッパの『ブランド』をどれだけ知っているかで力量の優劣が決まる。
壇上での中国経済のかた~いスピーチの中にも「エルメス」だ「グッチ」だ「シャネル」だ「デュポン」だ・・・でるわでるわ
その人の格好と話の内容とがまるで合わない
不思議なスピーチを聞いちゃった訳だよ
討論会だって『どこのワインが凄い』だの『エルメスをいっぱい持っている』だの・・・・
どうやらこの国はあの恐ろしいバブル崩壊を知らないらしい
芸術もブランドも投資も一緒。
どれだけ高い物を持ってるかが人間力なんだよ。
イヤ~このギャップにはこの僕もどうにもこうにも・・・・
この夜の寝つきは悪かった
しかし恐ろしき中国
この快進撃はいつまで続くのやら
[とにかく足が長い。膝から下が僕とは全然違う。っていうかドンが短いのか…。]
[同時通訳のヘッドフォンをしての討論会。もう便利なんてもんじゃないよ。言いたい放題。ガンガン毒舌はいちゃった。]